「近江と文学」2022/2/8 いかいゆり子先生
Ⅰ 能狂言の近江
能
自然居士・三井寺・白鬚・望月・巴・兼平・鸚鵡小町・源氏供養・是界・蝉丸・竹生島
近江猿楽
上三座(山階座・下坂座・日吉座)下三座(敏満寺座・大森座・酒入座)が中心的存在
狂言
蚊相撲・竹生嶋詣・富士松・釣狐
Ⅱ 近江関連の万葉集⇒人間臭い感情をタブー視せず堂々と載せていると、
いかい先生の解釈
歌や詞書に近江の入っている歌が109首ほど
☆近江の海 しずく白玉 知らずして 恋せしよりは 今こそ 増され
⇒ 琵琶湖の真珠
☆ 磯の先 漕ぎたみ行けば 近江の海 八十の湊に 鶴さはに鳴く
⇒ 磯崎の烏帽子岩近くに歌碑がある
Ⅲ 芭蕉と近江
1644~1694 伊賀上野産まれ
1684~ 初めて吟行へ
近江を詠んだ句
ひるかおに昼寝せうもの床の山
四方より花ふきいれて鳰の湖
行く春を近江の人と惜しみけり など
◎ 芭蕉は膳所を故郷のように思い、義仲寺に遺言通りに葬られた
境内には、辞世の句「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」などの句碑が立つ